ものづくりには「原点」があるはずです。
その「原点」がなければ世界は広がっていきません。
一粒の「種子」が地面に落ちてこそ「実り」があるように。
工房織座は綿織物の産地、四国今治にあります。
・ 大量生産の時代を経て
今治は、江戸から明治中期にかけて、綿替え木綿産地と
して世間に知られていました。
蒼社川水系の水が染晒しに適していたので、やがてタオ
ルの一大産地へとなりましたが、バブル経済の荒波を経
て、各地織物産地と同様に中国や東南アジアへ生産拠
点が移ってしまい、衰退の一途を辿りました。
そして世の中全体が、大量生産大量消費化、物があふ
れる時代となってしまったのです。
・ 自然と共存する暮らし
近年、時代はその流れも変化しつつあります。
環境問題が取り上げられるようになった事をきっかけに、自然にやさしい、自然と共存
できる暮らしが望まれるようになりました。
人間が本来必要としているはずの、土地の味、素材の味、人の味の実感できる暮らし、
郷土の文化を大切にしながら、心豊かな生活を送る「スローライフ」が見直され始め
ているのです。
大量生産時代を経た今、人々は「原点」に立ち返ろうとしているのかもしれません。
・ 存在感のある織物作り
我々は織物の源流を巡る旅を続けています。
あえて旧い「織機」を使い、その特性を活かし、素材を吟味し、
こころをこめてゆっくりと、そして、存在感のある確かな『織物』を織り続けます。