2021.12.20 /
21世紀えひめの伝統工芸大賞「優秀賞」を受賞しました
愛媛県内の伝統工芸品や地場産品の作り手を対象とした、21世紀えひめの伝統工芸大賞において、kobooriza「RIVER リネンコットンストール」が優秀賞を受賞しました。
個性的な3種類の織り技法
このストールは、「よろけ織り」「しじら織り」「空羽織り」の個性的な3つの技法から織りなしています。
中心部分はたて糸が揺らぐ「よろけ織り」、その両サイドは平織を応用した「しじら織り」で地模様を入れながら、その2種の織り組織を繋ぐ部分にはたて糸のない「空羽(あきは)織り」で構成しています。
3つの特殊な織り組織がデザイン的にも調和して独創性の高い美しいストールに仕上がりました。手織りの世界でも難しい技法を、昭和製造のシャトル型織機を改造し機械織りで表現した世界的にも珍しい織物です。
伝統的な織り技法である「よろけ織り」から、さらに応用して独創性の高い織物を目指して、このストール作りは始まりました。世界で唯一の筬を作り、織機も特別に改造を重ね、この唯一無二の織り方を実現させました。
清流のような、透明感のあるストール
素材はシルケット加工した光沢のある綿とリネンを織り合わせて、日光が水面に反射する清流の空気感を表現しました。
透き通るようなグラデーションカラー、涼しく印象的なストールです。
センターに走る「よろけ織り」が、きらびやかな生地の中をゆらゆらと流れる清流のよう。
生地に透かしがあることで、通気性が良くサラっと爽やかにまとうことができます。
強弱ある独創的な透け感は、見た目にも美しいデザインに仕上がりました。
この度は優秀賞にご選出いただき、ありがとうございました。
今回の受賞を励みに、より一層ものづくりに注力してまいります。