2020.04.25 / 今日のコラム
【コラム】工房織座「布マスク」をつくる
1.新しい織物への挑戦
突然ですが今、工房織座内では、数年に一度あるかないかの「高揚感」を感じています。
なぜか。それは、
「新しい織物」に挑戦しているから。
・・・ ちょっとカッコよく書いてしまいました。でも事実。
「新しい織物」とは、「布マスク」です。
工房織座では、4月21日の火曜日から布マスクに挑戦しています。
「工房織座らしい、ものづくり」を実現するためには、
まずは、100年前のレトロな織機1台を布マスク用に改造するという、安易ではない、どちらかといえば大掛かりな取り組みからはじめました。
「10日後の4月末あたりに、サンプルがあがればいいか、、、」
そんな風に思っていた2日後の、 23日木曜日。
社長「はい、できた。」
なんと、ファーストサンプルが出来上がったのです。
社内スタッフ皆、驚愕の超ハイスピード。
あまりにも早く出来上がったので、最初はクオリティについて疑心暗鬼だったのですが、手に触れてみて、そして身に着けてみてびっくり。
それは、自分史上、一番良い布マスク、でした。
どのようによかったのかというと、
肌に触れる生地は柔らくて気持ちよく、
ゴム紐をかけたときの耳が痛くない (ゴム紐から工房の撚糸機でオリジナルでつくる)、
両端は織りで伸縮させてすっきりと心地いいし、
あと、ポケットが作られているので機能的、使い方に様々な可能性がある。
などなど。
「これはとてもいい!」
そのように感じてから今日まで、工房織座の社長をはじめ、布マスク制作に携わっているスタッフ皆、興奮の冷め止まない状態が続いています。
ただ、ファーストサンプルを使っていると、調整が必要な点がいくつかありました。その課題をクリアするために、今あらゆる素材や番手の糸で試し織り中。
なので、まだ販売には至れず。
あらゆることを想定して慎重に、そしてなるべく早く完成させたいと思っています。
現在、市場には様々な布マスクが販売されており、今、まさにこれから「マスクを作る!」、というのは遅い取りかかりのように感じられるかもしれませんが、
「なぜ、すぐにマスクを作らなかったのか」
「なぜ、今マスクを作ることにしたのか」
そのあたりも含め、このプロジェクトの進捗を書き綴っていきたいと思っています。
工房織座 武田