空羽織り、独自の「透かし」表現
空羽(あきは)織りは、平織りをもとにした技法のひとつ。よこ糸の本数をあえて減らし、部分的に透ける“空間”をつくります。布の中に生まれる余白が、軽やかさとやわらかな陰影をもたらします。


カラー│ローズピンク
このストールでは、一般的な空羽織りとは異なり、横方向に段違いで透かしが現れる構造に。小さな織機を操る工房織座ならではの工夫が織り込まれています。
革新的な高速織機では表現しにくい、細やかな調整の積み重ね。透かしが均一に並ばないことで、巻いたときに自然な動きが生まれ、奥行きのある表情へとつながります。
光を受けるとやわらかく透け、重ねるとさりげなく影をつくる。その構造そのものが、まといに軽やかな立体感を添えています。
三色の重なりが、やわらかな奥行きを生む
淡いきなりをベースに、澄んだ色がゆるやかに重なり合う三色の構成。はっきりと区切らないグラデーションが、布の中で自然に溶け合い、やわらかな奥行きを描きます。巻き方や重なり方によって見える色の分量が変わり、そのたびに異なる表情が現れます。

ところどころに表れる織り模様は、スラブ糸ならではのゆらぎによるもの。太さにわずかな変化のある糸が、均一になりすぎない陰影を生み出し、空羽の透かしと重なり合うことで立体感をいっそう引き立てます。近くで見ると繊細に、少し離れると軽やかな色の層として映る。その重なりが、装いに自然な動きを添えてくれます。

羽織っても、まとっても美しく
肩にふわりとかけると、段違いに配された透かし模様が均等に広がり、さりげない美しさが浮かび上がります。透ける部分と糸の重なりが光をやわらかく受け止め、平面的にならず、自然な陰影を描きます。

カラー│アメジスト
くしゅっと巻いたときには、透かしが重なりの中からふわりと現れ、思いがけない表情に。特別に整えなくても、布そのものが形を導いてくれるような感覚があります。どの方向から見てもどこかに透けがのぞき、軽やかな動きが生まれます。

実はこの「何気なく巻いても整う」こと思い、透かしの入り方や糸の重なりを組み立てデザインしています。
さりげなくまとっても美しく見えるように。
創業から受け継ぐ、変わらぬ織り
この空羽の技法は、創業当時から織り続けてきたもの。約19年のあいだ、少しずつ表情を変えながら、静かに親しまれてきました。小さな織機で一枚ずつ織る工程も、そのままに。工房の歩みとともにある織り方です。
これまでは落ち着いたシックな色合いで展開してきたトライカラー。創業20周年という節目を機に、春の光に映えるやわらかな色へと装いをあらためました。長く愛されてきた構造はそのままに、今の空気に寄り添うかたちへ。
積み重ねてきた時間と、変わらず大切にしている視点。その両方を織り込んだ一枚です。


10年以上作り続ける、クラッシックなデザイン。


























