特集 武田
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2026.06.08 / 機織り工房のこと

織物職人 武田正利

織物の魅力にとりつかれて半世紀。
旧式織機の可能性を追求する、
今治を代表する職人。


40年近く今治市のタオルメーカーに勤務、 工場長としてタオル製造に深く携ってきました。
2000年代、 安価な海外製品に押される現状を目の当たりにし、従来の製品から脱却を図るため、 タオル織機の特徴を活かした新たなアイテムとして、 「コットンマフラー」の開発・製造の中心メンバーとして推進。
また同時期 「コットンマフラー」の開発と平行して、明治から昭和にかけての歴史的な織機の研究を始め、すでに消滅していた歴史的なヒゴ織り機や、二丁箴バッタン織機等、 当時の書物を参考に一から作り上げ復元することに成功しました。
これらの経験を重ねる中で、 旧式織機には、 現代の革新織機では表現することのできない技術の可能性があることを確かめていきました。

タオルメーカーを退職した後、2005年に工房織座を創業。

大正時代に製造された豊田Y式織機を他産地から4台譲り受け、分解。使える部品だけを集めて2台の織機を完成させました。さらに改造を重ね、オリジナルの織機「着尺一列機」を作り上げています。

創業1年目には、すでに20種類を超えるマフラーやショールを開発。以来、織機の改良と試作を繰り返しながら、新しい織物づくりに挑み続けてきました。カスタマイズされた織機からは、工房織座独自の織り技法である「たてよこよろけもじり織り」や「傾斜もじり織り」などが生み出されています。

また2014年からは、壊れていた明治時代の足踏み織機を修復・改造し、一般の方にも織りの楽しさを体験していただけるワークショップを開催。希少な足踏み織機を今に受け継ぐ活動にも取り組んでいます。

「織物の可能性は無限大」



生涯現役を掲げ、今もなお新しい織物の可能性を追求し続けています。


株式会社工房織座
取締役会長/職人 武田正利


【受賞・認定歴】

■第三回 ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞
『100年前の旧式織機を復元・改良し、世界初の「たてよこよろけもじり織り」を開発』
■2008年 21世紀えひめの伝統工芸大賞 準大賞
■愛媛マイスター(織機調整職種)認定

特集 武田


※2023年公開の記事を一部更新のうえ再掲載しています。

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