なぜ 肌着の糸でタオルをつくろうと考えたのか
水布人舎が考えるタオルに欲しい機能性は「肌触りのよさ(拭き心地)・吸水性・速乾性・洗濯後の風合い持続性」。特に、肌がデリケートな日本人は「肌触りのよさ(拭き心地)」が大切。無撚糸や甘撚り糸などやわらかい素材は多数あり、確かに女性には人気の素材となっていますが、洗濯を繰り返していくと、毛羽が落ち、風合いが固くなりやすかったり、肌をすべるような感覚で拭い取り感が少し物足りなかったりと、特に男性には少々不満があるタオルのようです。
肌へ刺激が少なく、しっかりと拭い取り感のある素材は何だろうと考えたときに、たどり着いたのはいつも身に着けている肌着用の綿糸。では、その数ある肌着の中でもプレミアムな専用糸でタオルを作れば最高の拭き心地にならないかと。
上質な肌着の糸の特長は、肌への低刺激性、吸湿性、速乾性、耐久性を持ち合わせています。そんな国産高級肌着用の綿糸は、日々使い、洗濯を繰り返すタオルにも最適なはず。化繊の肌着が当たり前になった今日でも、肌の弱い人や赤ちゃんなど、綿100%の肌着を求めている人はたくさんいます。
最高の「拭き心地」を実現
70年前から変わらない品質で紡がれ続けたこの糸は肌着用に研究開発された独自配合のブレンド綿。紡績メーカーではその配合は社外秘。実は私たちもピマ超長綿が50%入っているということ以外、その配合は知りません。そんな謎めいた糸ですが、数タイプサンプリングした中、ロングパイルで高密度に織り上げたサンプルを使ってみると感動的でした。
男女問わずその拭き心地のよさは高評価。ほどよくグリップ感があり、肌に吸い付くように水を吸ってくれる。最初の洗濯ではボリュームがぐんとアップし、洗濯を繰り返しても他のタオルよりその風合いを長く維持してくれます。
通常のタオルより細い糸番手を使い、織機の限界値であるロングパイルで高密度に織り上げているなど工夫をしていますが、ぱっと見た目は普通かもしれない、でも使ってみるとその心地よさにすぐに気づいてもらえるタオルだと水布人舎が自信を持ってオススメします。事実、このタオルを作っているメーカースタッフ(創業90年、多種多様なタオルを作りモニタリングしています。)、タオル専門店の目の肥えたバイヤーの方々、エンドユーザーからの満足度の高い声を聞くと、この開発コンセプトはしっかりと活きて届いているのだと感じています。
一度目の洗濯で、はっきりと違いがわかるほどふくらみます
一度洗うと、パイルがツイストして起き上がり30%ほどボリュームアップ。ふっくらとなめらかなタッチで、最高の拭き心地を体感できます。そして、この風合いが長持ちすると、男女問わず実用性の評価が高く、リピーターが多い人気のタオルです。
ボリュームがあるタオルって乾きにくくないの?
拭き心地はよいのはわかるけれど、洗濯後の乾きやすさは?と思うのは当然です。乾きが速いと細菌も繁殖しにくく、嫌な臭いも出にくいため、清潔であってほしいタオルには大事なポイントです。パイルを細い糸にしているのも水分の発散性を上げるため。そして、一番最後まで水分の残って乾きにくいヘムや地糸にまでこわだっています。乾きやすいヘムの織りデザインと、地糸にも細番手の糸を使って、通気性を上げています。毎日行う洗濯の中で、近しい重さの他のタオルと比べると、乾きが速いと実感できています。
【特集】なぜ、「肌着の糸」でタオルをつくったのか
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